2017年10月17日

呼吸の利点 <内臓編>

michael phelps


水泳の肝と言っていいもの、それは呼吸です。
普段から何も意識をせずにしている呼吸も、水の中に入れば集中の的になります。

水の中にいても呼吸を止めることはありません。
息継ぎの時に口から思いっきり吸い、顔を水中に戻した時には鼻から吐きます。
水泳教室で行う、「ぶくぶくーぱっ!」の要素です。

どんなスポーツでも呼吸に重点を置きますが、水泳の呼吸は何が特徴的なのか。
それは呼吸サイクルの早さです。

吸気量の多さと体の浮力は比例しています。
体内に空気を入れれば入れただけ体が浮きやすくなるのです。
なので、水泳中はなるべく空気を保ち、息継ぎの直前に残りの空気を鼻から出します。
空気をすべて体内から出すことによって、次に息を吸う時の勢いが増します。
体内から空気をすべて排出すると、人は無意識に息を吸うからです。

トップクラスの選手には各々体に合わせた呼吸リズムがありますが、
水泳教室等で教わる呼吸のリズムは、クロールだと『3回おきのプル(手をかく動作)に対して1呼吸』が基本です。
となると、競技中は長くても3秒ごとに息を吸う事になります。
この3秒間に、肺に入るだけの空気を入れ、すべて吐き出す、という最大限の呼吸を行うのです。

この呼吸を、全体運動を全力で行っている最中に行う事が、他のスポーツでは身につかない肺活量の多さにつながるのです。
水泳の圧倒的王者、マイケル・フェルプス氏は、平均だと2300から3500mlである肺活量が、なんと15000mlもあるそうです。

水泳の呼吸は、肺ばかりか、心臓も強くします。
平均的な心拍数は60から70とされていますが、水泳選手となると45を下回ることも珍しくありません。
なぜなら、一回の鼓動で取り込める血液の量が、非水泳経験者よりはるかに多いからです。

このように、水泳の呼吸法は他のスポーツでは作れない肺・心臓を育成します。
トップレベルの水泳選手を目指していなくても、このトレーニングは良い体作りに貢献してくれるのです。
水泳を通じて内臓を強化し、病気知らずになりましょう!

引用:
スポーツ心臓と心拍数の関係
クロール導入 ローリングと呼吸を極める



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Posted by 岡崎竜城スイミングクラブ at 08:45│コメントをする・見る(0)プールの豆知識
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