2018年01月06日

学校から部活が無くなる!?

学校から部活が無くなる!?


先日ニュースで気になる記事を見かけました。

学校から部活がなくなる? 完全外部化の是非

年末に文科省が発表した学校における働き方改革に関する緊急対策に書かれていた内容は、今学校が担っている『部活動』を地域の負担に移行するというものでした。

具体的には、以下のような文言です。

部活動の顧問については,教師の勤務負担の軽減や生徒への適切な部活動指導 の観点から,各校長が,教師の専門性や校務分担の状況に加え,負担の度合いや 専門性の有無を踏まえて,学校の教育方針を共有した上で,学校職員として部活 動の実技指導等を行う部活動指導員や外部人材を積極的に参画させるよう促す。

・・・将来的には、地方公共団体や教育委員会において、学校や地域住民と意識共有を図りつつ、地域で部活動に代わり得る質の高い活動の機会を確保できる十分な体制を整える取組を進め、環境が整った上で、部活動を学校単位の取組から地域単位の取組にし、学校以外が担うことも検討する


現時点でも、学校の職員ではないスポーツ指導者が部活動の監視業務を行うことは珍しいことではありません。
この動きは実に画期的です。

水泳に限ってお話をすると、学校側の人材不足で水泳部に充分な指導力が無いことは度々あります。
水泳は、言うまでもなくプールが必要です。
プールの維持は、とてもコストが高いです。
近年、学校プールの閉鎖や、新しい学校ではプールそのものを作らない学校も多くなりました。
以前紹介させていただいた愛知県内の名門小学校でも、校内のプールではなく、水泳の授業そのものを地域のスイミングスクールに委託されている学校もあるように、水泳は、部活に限らずアウトソーシングの動きが多いスポーツです。

コストの問題に加え、水泳は人材不足でもあります。
他のスポーツに専門性が必要ないとは決して思いませんが、水泳は特に指導者側に知識が必要とされる部活動の一つです。
なかなか4泳法を教えられる教員は少ないです。

水泳の事故は命に関わります。
溺れている人を助けることはとても難しく、特別なトレーニングが必要です。
人工呼吸以上の知識が求められます。
本業が教師である先生方にとって、ライフガードなどのセミナーに通ったり、資格を取得することは負担が大きいです。

最後に、意外な点が一つ、学校側を悩ませてきました。
先生方(特に女性教員)が水着になりたがらないのです。
もう既に泳げる生徒に対してプール内で教えるは必要ありませんが、泳げない生徒に対する指導はやはり入水が必要です。

以上の理由から、最近学校(特に公立)の水泳離れが見られます。
これはとても悲しいことです。

日本は島国であり、自然災害も多い国です。
浮き身の取り方や、息継ぎの仕方を知っているだけでも、命が救われる可能性が高まります。
私としては、命の保護のために、国を挙げて子供たちに水泳を教えて欲しいのです。
ですがそれに適う人材は少ない。

ならば地域にその責任を委託させるのも、一理あると思いました。
学校の負担、先生の負担、指導の質を再度考慮して、より良いクラブ活動ができるように、みんなで手を合わせていきたいですね!



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Posted by 岡崎竜城スイミングクラブ at 08:45│コメントをする・見る(0)プールの豆知識
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